ディベートとは

 ディベートは、ある特定のテーマについて、『賛成側』『反対側』の二手に分かれ、公の場で討論を行うことです。 目的によって、議員や政治家が政策について議論を行う『議会ディベート』や『TVディベート』、原告と被告が争う裁判などの『法廷ディベート』、ディベートを通して種々の能力の向上を図る『教育ディベート(教室ディベート)』に分類することができます。

 ディベートで話し合うテーマのことを、『論題』と呼びます。論題は、性質によって三つの種類に分類することができます。

事実論題
「~は―である。」という形で、特定の事柄が事実か否かについて議論を行う。
例:『トマトはフルーツである。』
価値論題
「~よりも―か。―よりも~か。」という形で、価値判断について議論を行う。
例:『朝食にはパンを食べるべきか。ごはんを食べるべきか。』
政策論題
「~は―すべきである。」という形で、特定の政策を行うべきか否かについて議論を行う。
例:『日本は自転車に免許制を導入するべきである。』
教育ディベートとは

 ディベートでは、『話す』『きく』『考える』『まとめる』『書く』『調べる』といった様々な能力が要求されます。(このことから、『ディベートは知の総合格闘技である』と表現されることもあります。) そうした能力を鍛えることを目的としたディベートを『教育(教室)ディベート』といいます。

 私たちは、この教育ディベートに取り組み、全国教室ディベート連盟の主催する『ディベート甲子園』という大会を目指して活動しています。この大会で扱われる論題は『政策論題』で、過去に実際に扱われたものとして、「日本は救急車の利用を有料化すべきである。」「日本は捕鯨を禁止すべきである。」などがあります。

 試合は、各校のチームがそれぞれ『肯定側(賛成側)』『否定側(反対側)』となって審判(ジャッジ)に対してスピーチを行い、ジャッジは「話に納得できた側」に票を投じます。より多くのジャッジから票を得たチームが勝ちとなります。

ディベートのルール

 意味のある議論を行うために、ディベートにはいくつかのルールが規定されています。(詳しくは『ディベート講座』のコンテンツをご覧ください。)

ジャッジを説得する
大会では試合という形で対戦相手と議論を行いますが、試合の勝敗を決めるのはジャッジです。したがって、試合の中でのゴールはジャッジを説得することであり、決して相手を言い負かせば良いというものではありません。相手側がスピーチで黙ってしまっても、ジャッジが相手側の主張の方を大きく評価していれば、敗戦となります。
肯定側・否定側のどちらに立つかはわからない
試合において、肯定側・否定側のどちらの立場に立つかは、大会の当日までわかりません。そのため、どちら側になっても良いよう準備をしておかなければなりません。また、スピーチをする本人が論題に対して個人的に反対しているとしても、チームが肯定側で戦うということになれば、肯定側の主張を行わなければなりません。
スピーチができるのは制限時間内だけ
発言の機会が公平になるよう、制限時間が設定されています。時間内に話を終えることができなければ、スピーチの途中で切り上げなければなりません。
適切な根拠を示す
自分たちの主張が信用できるものだと示すために、必要に応じて新聞や書籍、統計や論文等の証拠資料を引用します。そのためには、数日~数週間の時間をかけて、丁寧な情報収集を行う必要があります。(準備で勝敗の8割が決まるとも言われます。)